
第一次世界大戦がもたらした日本の急速な経済成長と社会変化を探る(高2日本史A『日本資本主義の成長』第1校時)
(一言で)授業の目標
授業の目標(詳細)
急速な経済成長が日本にもたらした変化について、自分の考えをノートに記している。
大戦景気の資料から、当時の社会や経済の特色について読み取れている。
第一次世界大戦による日本資本主義の急速な成長が資本家や地主と貧困層との経済格差を生み出したことを理解する。
本教材のポイント
本教材は思考力が備わっていない生徒でも、グループ学習を通して、対話的な学びができるように、班ごとに資料与えられた資料を読み解くようにした。最後に各班が読み解いた内容から、本時の問い対する答えをグループでまとめることで、総合的な思考する力がつくようにした。生徒の学習状況や思考力に応じて、班ごとに1つの資料を読み解くのではなく、最初から3つの資料を与えて総合的に考えてもよい。
授業デザイン
・前時までの学習内容を確認する
・本時の問いを確認する
「第一次世界大戦は日本の経済や社会にどのような変化をもたらしたか?」
・各班に与えられる資料と各班員の役割についての説明を聞く。
・前時までの学習内容(第一次世界大戦発生~第一次次世界大戦後の日本を取り巻く世界情勢)と本時の繋がりを意識させ、本時の問いへと繋げる。
例)「第一次世界大戦によって、日本は21か条の要求やロシア革命の干渉をおこなったけど、日本の経済や社会にも大きな影響をあたえていた」
・1~3班は資料A「貿易額の推移」、4~6班は資料B「民衆の窮乏」、7~9班は資料C「鍬鋤捨てて」「地主の推移」の読み取りを行うことを説明する。
・各班員に司会、書記、黒板、発表を割り当て、各役割の内容について丁寧に説明する。
・班ごとに与えられた資料について話し合う。
【資料A 着眼点】
・大戦景気によって日本は債務国から債権国に変化できたのか
・輸入よりも輸出が多いということは、日本にどのような影響を与えるのか
【資料B 着眼点】
・大戦景気によって実質賃金はどうなっているか
・物価上昇指数や実質賃金指数はどうなっているか
【資料C 着眼点】
・着眼点 50 町歩以上の地主は、大戦景気前後でどう変わっているか
・なぜ大地主の数が増えたの
・話し合いの進まないグループに対しては、資料の着眼点を問いかけ支援する。
・各グループへ支援を行う際に、生徒同士の交わり方に注意する。(話し合いに参加しない生徒は、体の向きや聞く姿勢を、どうすればよいか問いかけを行う等)
・生徒の思考が深化するような問いかけになるように注意する。(「なぜ」が考えられるような問いかけ)
*グループワークに参加する事ができている。
*グループ内での発言などをノートにメモする事ができている。
・班ごとに与えられた資料に対する答えを黒板に書かせる
・それぞれの資料に対する発表を行う
・黒板係が書きに出るように指示をする。
・まとめが進まないグループに対しては、グループの進行具合に応じた発問をおこない、まとめが進むように支援する。
・各グループへの発表の際に、必ず各グループが発表した内容に対し、注目した点やまとめに至った経緯がわかる問いかけを行う。
・各資料に対する答えに共通する部分などを生徒に考えさせ、簡単にまとめる。生徒の理解度に応じて、共通する部分は教師が強調をおこなったりすることで生徒自身が気づけるようにする。
*与えられた役割を行うことができているか。
*聞く姿勢を作る事ができている。
・各班の発表を踏まえて、本時の問いについてグループで考え、A3の用紙にまとめる。
【模範解答】
「第一次世界大戦は、日本に好景気をもたらした一方で、物価高で田畑を捨てて都会へ移動する人と、好景気によって富を集めた人の貧富の差が拡大した。
・各資料に対する答えを踏まえたまとめが出来るように机間支援をおこなう。
*本時の問いに対するまとめを行うことができているか。
作成者からの一言
教師側からの問いかけが大切です。授業内容に関する問いかけだけではなく、姿勢や態度に関しても厳しく注意するのではなく、「どうすればよいか」問いかけをおこなうように心がけてください。
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