接続詞 'when' を使いこなそう!—効果的な文の結合と表現力アップの授業プラン【Here We Go U6 active grammar 6,7 第1時】

カテゴリー:
キーワード: 接続詞、when、文の結合、

目次

(一言で)授業の目標

接続詞「when」を使ってみよう

授業の目標(詳細)

①    接続詞の概要(意味や役割)を理解する。(接続詞とは、を日本語で説明することが出来る)
②    接続詞の作り方について理解する。(文を繋げる事や、適切な位置を学ぶ)
③    接続詞whenが使用された文を見る、構造の理解につなげる。
④    接続詞whenを用いて適切な位置で、時間や期間を含めた文を作る。

本教材のポイント

接続詞という単元の最初であることから、「まずは何を学ぶのか」をハッキリとさせる。
そして実際の文を読んだり、演習で問題を解いたりと様々な文を見る機会を作る。
一番のポイントである、問題を「自分事化」するために、各生徒にひとつづつ別の課題を与える。
ただの問題を解く時間にならない様に、生徒全体で授業を進めていくことに重きを置きました。

授業デザイン

■前回の内容を確認しつつ、本時の導入を行う。
「接続詞」を学んでいくが、そもそも接続詞とはなんだろうか?
を考える。

(例)
●順列…日→すると/そして  英→and,(so)
例:"She studied hard for the exam and scored high marks."
(彼女は試験のために一生懸命勉強し、そして高得点を取った。)
●逆説…日→しかし/でも 英…But, However
例:"He wanted to go to the party, but he was too tired."
(彼はパーティーに行きたかったが、とても疲れていた。)
●並列…日→~と/また/かつ 英→and, or 
例:"Would you like tea or coffee?"
(お茶がいいですか、それともコーヒーがいいですか?)

接続詞は、単語と単語、文と文を「つなぐ」言葉であることを確認。
〇接続詞の中でも、2種類あることを説明。

①    等位接続詞
等位(繋げる単語や文がお互い等しい位(形)である)
等位接続詞には、先ほど例で見た
・and(〜と、そして、そうすれば)
・but(しかし)
・or(または、すなわち、さもないと)
・nor(〜もまた…ない)
・so(だから)
・for(なぜなら)  の6つがある。

②    従属接続詞
後ろに節【SVを含む語群】を従えることで、一つの文を作ることが出来る接続詞。
→メインとなる文に何らかの情報を補足的に加える文がつく。前後文を入れ替えると意味が成り立たない、つまりお互いが等しい関係ではなく、メインを補助する(従属する)形の関係。
Because, if, whenなどに当たる。(今後学ぶ単語と示す)
【例】
I was six year old  when I lived in Tokyo.
「六歳だった」という文に、「東京に住んでいた時」という補助的な節文が付けられている。
東京に住んでいた時、だけだと意味が通らない。


T:では、話を戻します。「私が朝起きたとき、母は料理をしていました」という文のなかの接続詞はなんでしょう?
S:とき?
T:そうです、「母は料理をしていた」という文に「私が起きた時」という補助文を繋げていますね。
T:この様に、「~したとき」「~した瞬間」などと文をつなぐ役割の接続詞が日本語にもありますね。これを英語に変換すると「When」になります。
T:ということで、今日は「時点」を表す接続詞のうち従属接続詞である「~のとき(when)」の使い方を学んでいきます。

※「時点」を表す他の接続詞として、after,before,since, untilなどがあることを補足。もし履修していたら復習。


→以前の単元でand, but, so, or,などは履修しているはずなので、そちらの復習にもつなげる
(順列や逆説…などの単語は国語の授業でも接続詞として履修するため、生徒の理解を助ける可能性がある)

→日、英ともに生徒に発問させる。もし出ない場合は例文をだすことで促す。例「雨が降りそうだったので、家を出るときに傘を持ってきました。◆雨は降りませんでした」の様に、普段使用していることを気づかせ、回答を促す。


接続詞について、難しい単語などが出てしまうと苦手意識が強くなる可能性もあるので、「等位・従属接続詞」はあくまでもタイトルだけの様に、あまり使用しない様に。
要点として、等位接続詞と従属接続詞の違い、これから従属接続詞のほうを学んでいく、という点を強調。

 

 

 

 

 

 

 


→もし「いつ~?」の疑問文でのwhenを履修済みであれば、
①    同じ単語であるが役割が違う事
②    役割は違うが、どちらも時間や期間が関係していること
などを補足説明。

■課題の検討①

初めに基礎の文法法則
①    「when+文」で「~のとき」を表す。例文を多々交えつつ説明。例「I read books when I am free.」は「わたしはひまなとき、本を読みます。」
②    文の前半に「when+文」を置く場合は、カンマを入れて文の区切りを明確にする。
(例:When I am free, I read books.)

→練習問題(マーカーで引かせる)を2,3問(例)
①    She was very happy when she heard the news.
(彼女はそのニュースを聞いてとても喜びました。)
②    When it rains, I like to read a book.
(雨が降るとき、本を読むのが好きです。)
③    Call me when you arrive.
(到着したら電話してください。)

→では実際に問題を解いてみましょう
プリント2使用。
→答え合わせ(生徒に答えてもらう)

 


ノートかプリントで、実際にマーカーで引く、など手を動かせさせる。
→あくまで前半の場合のみ、という事を強調する


→、前半にwhen文がある場合はカンマも見つける事を忘れずに

 

 


できれば③まで。以下は宿題
時間配分を見つつ柔軟に。

■課題の検討②
即興でお話を作ってみよう!
まずは日本語で一人づつ短文を出してもらい続けていく。
「~なとき、~をしました」の形。前半は前の文の後半の意味を引き継ぐ。
(例):
T:「むかしむかし、あるおばあさんとおじいさんがいました。おじいさんが川へ行ったとき、オレンジがありました」
S1「オレンジがあったとき、おじいさんは驚きました」
S2「おじいさんが驚いたとき、体に痛みが走りました」
S3「体に痛みが走った時、おじいさんは座りました」
S4「おじいさんが座った時、オレンジがこっちに転がってきました」 etc
→自分の考えた文はノートかプリントに書いておくように

一人づつ終わったら、それを英語にする。
まずは先生の文を変換

「Once upon a time, there were old men and old women.」
「When he went to a river, there was an orange.」

【過去時制、代名詞など気を付けるポイントを説明】
→その後プリントに書いた自分の文の下に英語版に書き直す。
時間内にできない場合は宿題

※もし人員的・時間的にサポートする時間が足りない場合
→予め作った文を、一人一文づつ割り当てる。
例「おじいさんが川に行ったとき、彼は流れている桃をみました」→Aさん
「流れている桃を見た時、彼は助けようと思いました」→Bさん
「助けるために川に入った時、桃が動いていました」→Cさん
「桃を助けた時、桃の中に男の子がいました」→Dさん

 

 

 


「桃太郎」「浦島太郎」などの昔話や「ワンピース」などの有名な漫画などをなぞると展開やセリフなどを考えやすい。
生徒によって物語が変化していくので軌道修正や補足、後に英語にするときにより簡単にできるようにサポート。

 

→英文にするのが難しい場合は単語をすべて調べて、先生に作り方を教えてもらう。
→不安な場合は放課後などに先生に聞きに行く

→難易度や単語の量などを調整できる

→元々ある簡単な英語にした桃太郎を、1文短めにして繋げていく。

■本時の学習内容のまとめ

今回のまとめを簡潔に

例:今回は文と文を繋ぐ役割のある接続詞について、その中でも「~の時」などという時間を繋げる「when」を学びました。
・宿題の確認→プリント残りと物語の一文の英訳
・次回の授業で一人ずつ黒板に書いてもらうか読んでもらうことを伝える。
終わりの挨拶

 

 

→一人でも忘れると物語がつながらなくなってしまう、と強調

作成者からの一言

「接続詞」と聞くと難しく思ってしまいがちなので、いつも使っていることを強調しながらお願いします。

参考文献

ちびむすドリル中学生、アクセス日:2024.11.8
https://happylilac.net/3-0131_conjunction-02.pdf 

中学英語の演習サイト くり演、アクセス日:2024.11.8
プリント2https://study-ksj.com/wp-content/uploads/2023/04/enshu-24-03.pdf 

 

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